藤井四段、50年ぶり大記録で再び脚光?対局数&勝利数で年間首位

 中学3年生の最年少棋士、藤井聡太四段(15)が15日、大阪市の関西将棋会館で行われた王位戦の予選で小林健二九段(60)を120手で下し、公式戦の通算成績を36勝3敗とした。6月に歴代最多の29連勝を達成した藤井四段は、4月からの1年間をカウントする今年度の通算も26勝3敗とし、対局数、勝利数、勝率(0・896)で首位をキープ。なかでも、勝率は1967年から破られていない中原誠十六世名人(69)の0・854(47勝8敗)を上回るペースで、再び記録で脚光を浴びる可能性が出てきた。

 6月に30年ぶりに連勝記録を更新した藤井四段が、今度は50年ぶりの大記録を見据える。この日は師匠・杉本昌隆七段(48)の兄弟子にあたる小林九段と対決。「とても楽しみにしていました」という一戦に勝利。連勝ストップ後も7勝3敗で、連敗を経験していない15歳の“中原十六世名人超え”について、連盟関係者も「十分ありえます」と期待を示した。

 飛躍を続ける天才棋士は、注目される進路について明言していない。大阪や東京に活動の拠点を移すべきとの声も上がる中、「今後も名古屋を拠点に戦うのか」の質問に対して「棋士として地元に貢献できるようになりたい」と話すにとどめた。

 終戦の日に「平和な時代だからこそ将棋を楽しめる」と話した藤井四段。学業との両立の負担が減る夏休みも残り少ないが、さらなる成長へ向けて将棋漬けの毎日を続ける。

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