海老蔵つくる「麻央さん基金」 遺志実現誓う…乳がん患者に希望を

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)が29日、長野県・志賀高原で行われた植樹プロジェクト「ABMORI 2017」に、長女・麗禾ちゃん(6)、長男・勸玄君(4)と参加し、乳がん患者を救うための基金設立を目指すことを明らかにした。乳がんのため6月22日に死去した妻でフリーアナウンサーの小林麻央さん(享年34)の遺志を継ぎ、乳がんで苦しむ人とその家族に希望を届け、早期発見の啓蒙活動にも役立てたい考えのようだ。

 最愛の妻が残した思いに、全身全霊で応える。

 「ABMORI」は2014年、麻央さんが日本テレビ系「NEWS ZERO」のキャスター時代に取材した横浜国大名誉教授の宮脇昭氏の協力を受けてスタート。この日も海老蔵は「麻央がつなげてくれたご縁で始まった」と強調した上、「彼女のやりたかったことや、やってほしかったことは、私は全部聞いているので、着々とやっていこうかなと」と、今後も麻央さんの思いを引き継いで人生を送っていく覚悟を明かした。

 その一つが今回の“麻央さん基金”だ。海老蔵は「彼女自身は、自分が元気になったら同じような病気と闘っている人の力になりたいという思いがあった。『ピンクリボン』じゃないですけど、そういうものが麻央の思いとしてできればいいな」と、設立への思いを口に。まだ具体的な道筋はついていないが、「どういう形がいいかは難しいので、いろんな人に話を聞いて」と真剣なまなざしだった。

 麻央さんを失った喪失感はいまだ深い。2人の子供も「まだまだ寂しさをぬぐいきれないですね。昨日も、来る車の中で突然、そんなことを言い出した」と、母を恋しがっている。それでも「七月大歌舞伎」(3~27日)を勤め上げた勸玄君について「何か頼もしい雰囲気を少し身につけたかな。せがれの背中を見て、ああ、少したくましくなったなと、うれしかったし、きっと麻央も喜んでいると思います」と目を細め、自身も麻央さんの思いを胸に前進するべく背筋を伸ばしていた。

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