宮根誠司「バックドロップでニュースを忘れた」 念願プロレスデビュー

 フリーアナウンサーの宮根誠司が、54歳で念願のプロレスデビューを果たした。ジャガー横田(55)、TARU(52)とトリオを結成し、元クラッシュギャルズの長与千種(52)、越中詩郎(58)、AKIRA(51)と対戦。最後は長与のサソリ固めにギブアップしたが、コーナーポストからダイブするなど大健闘した。

 少年時代から憧れたリングに立った宮根はスーツを脱ぎ捨て、黒のショートタイツで臨戦態勢に。百戦錬磨の相手にチョップを繰り出すなど奮闘し、越中のヒップアタックも浴びたが耐え抜いた。

 終盤、勝負をかけた宮根は意を決してトップロープに。大「ミヤネコール」の中、長与にフライングボディーアタックをさく裂させた。「マスカラスになった気分」。“メキシコの英雄”ミル・マスカラス(75)が得意とする大技を放ったが、ここでスタミナは限界に。余力を残す長与に返されると、逆に「記憶が飛んだ」ほど強烈なバックドロップの餌食に。さらにパイルドライバーからのサソリで力尽きた。

 1年以上かけて臨んだ舞台だった。昨年6月のジャガー横田39周年記念大会で、ジャガーからプロデュース、レスラー、セコンドの三択を迫られ、戦うことを選んだ。レギュラー生放送の日本テレビ系「ミヤネ屋」、フジテレビ系「Mr.サンデー」を抱える中、3カ月以上、週2~3回の特訓をこなした。

 プロレス初挑戦を終えた宮根は「すぐ息が上がる。いかに痛くて、きつくて奥が深いか実感させていただいた。越中さんのお尻は(固くて)石です」とぼやき、「加計学園の問題とか、バックドロップでニュースを忘れた」と笑わせた。

 デビューに一役買ったジャガーから「プロレスはやるのが難しい。宮根さんの努力、分かってください」と称賛された54歳。気になる次戦については「分からない。プロレス界が盛りあがるように応援しています」と話すにとどめた。

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