師匠の内藤九段が明かす 弟子・三枚堂四段の「藤井さんへの意識はものすごい」

 将棋の藤井聡太四段(15)が2敗目を喫した。21日、東京の将棋会館で行われた「上州YAMADAチャレンジ杯」の準々決勝で三枚堂達也四段(24)に敗れたが、この三枚堂四段は藤井四段と同じく、プロとなる手前の三段リーグを1期で勝ち抜く「1期抜け」を達成した若手実力者。師匠の内藤國雄九段は、デイリースポーツに「藤井さんへの意識はものすごいものがあった」と先日会った際の様子を明かした。

 三枚堂四段は幼少期は「柏将棋センター」で腕を磨いた。ちなみに、藤井四段がプロ初黒星を喫した相手である佐々木勇気五段(当時、現六段)も同じく以前、柏将棋センターに通っていて、お互いを意識する存在だという。くしくも2人とも公式戦で藤井四段に土をつけた棋士となった。

 三枚堂四段の祖父が内藤九段と親しいことがきっかけで指導を受けるようになった。将棋連盟の関係者によると、内藤九段のいる兵庫県を訪問したり、棋譜を郵送することで指導を受けたりと手ほどきを受けたという。

 先日も三枚堂四段と会ったという内藤九段は、「順位戦の最終局で当たるので、今からドキドキします」と心境を打ち明けられた。順位戦というのは、サッカーなどでいうリーグ戦のような位置づけで、三枚堂四段と藤井四段はC級2組の所属。ここからC級1組、B級2組、1組、A級と勝ち進み、A級の最高成績者が将棋界の頂点である名人に挑戦できる。

 内藤九段は「そこが大一番になるように頑張れと伝えた」と明かす。その時の様子を「藤井さんへの意識はものすごいものがあった」とも振り返った。

 この日、藤井四段に勝利した三枚堂四段は「藤井四段がプロになるちょっと前ぐらいに何回か将棋を指したことがありまして。その時から2年たつ。当時は勝ったり負けたりだったんですけど、どういう風に強くなっているのか」と対局を楽しみにしていたと語った。

 両者の順位戦での対局日程は未定だが今期最終局で当たることは決まっていて、お互いが白星を重ねて当たれば昇級がかかる一局となる可能性もある。藤井四段の雪辱なるか、三枚堂四段が返り討ちにするか。若手棋士が刺激しあっている。

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