小出恵介ドラマ中止、NHKが民放と違う「受信料」の事情

 俳優の小出恵介(33)が無期限の活動停止となった影響がNHKにも出ている。10日スタート予定だった土曜ドラマ「神様からひと言~なにわ お客様相談室物語~」(総合、土曜、後8時15分、全6回)の放送中止が決定したが、このドラマの制作費は受信料によるもの。すでに収録はすべて終了しており、これが放送されないとなれば、無駄遣いに終わってしまうことも考えられる。

 上田会長は「そのあたりの対応は、今後検討していきます」とした。受信料が無駄になってしまう可能性があることへの説明責任があるのでは、という質問には「現場の方でしっかりと検討してもらいたいと思います」と、対応を現場に求めた。

 損害賠償請求をするのか、しないのか。この点について、“現場”にあたる制作局の担当者は「事務所と協議をしますということしか申し上げられないです」と語るにとどめた。12年に放送された朝ドラ「梅ちゃん先生」にも出演していたが、NHKオンデマンドというウェブサービスでも配信が中止になった。こうした過去の作品についても交渉の範ちゅうに入るのか、損害賠償請求の条項が出演契約に入っているのかといった点については、同担当者は「申し上げることはございません」という趣旨の回答に終始した。

 今年1月に淫行疑惑報道があった芸人の狩野英孝のケースでもNHKに出演番組がラジオ・テレビであったが、全6回の連続ドラマ全編が丸々放送中止になったり、過去の出演作が配信停止となったりと今回のケースは影響がより大きい。「受信料」という公共性が高い要素が含まれているだけに、事務所とNHKの今後の交渉も重要になる。

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