元TBS記者・山口氏 準強姦容疑の件で社内調査中に退職していた 

TBS社屋
元TBS記者を不起訴処分にしたのは不当だとして、検察審査会に審査を申し立てた後、記者会見した女性、詩織さん(右)
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 TBSの武田信二社長(64)が31日、都内の同局で定例会見を行い、元同局記者でジャーナリストの山口敬之氏(51)に酒を飲まされ乱暴されたとして、警察に準強姦容疑で被害届を出していた女性、詩織さん(28、姓は非公表)が、29日に検察審査会に審査を申し立てた問題に言及。同件について警察から問い合わせがあったことや、社内調査中に山口氏が自己都合退職したことなどを明らかにした。

 詩織さんが被害を受けたとしている15年4月には、山口氏はまだ同局に在籍していた。武田社長は「検察審査会に申し立てたというのは承知しております。事実が明らかになっていくことを期待したい」とした上で、当時について「警察からの問い合わせはありました」と明かした。

 局として事実関係を把握するため、山口氏に事情を聞いたところ、準強姦にあたる事実があったとも、なかったとも発言しなかったという。いわば「黙秘」を続けた山口氏は、社内調査が終結する前に、自らTBSを退社。その理由について、武田社長は「自己都合退社でした」と説明した。

 武田社長は当時の山口氏に関しては「一緒に仕事をしたことがありませんので、特ダネを取ってくるというのは聞いてましたが、それ以上は…」と、交流がなかったことを強調。事件についても「警察から詳細は知らされませんし、本人に事情も聞きましたが、詳細を語らずに彼が退職していったのが実態でございます。われわれは詳細については承知していない」とするにとどめた。

 詩織さんは29日の会見で、東京地検が昨年7月に同件を不起訴処分としたことを不服とし、検察審査会に審査を申し立てたことを表明。告発された山口氏は自身のフェイスブックで「当局の調査に誠心誠意対応しました。当該女性が今回会見で主張した論点も含め、1年余りにわたる証拠に基づいた精密な調査が行われ、結果として不起訴という結論が出ました。私は容疑者でも被疑者でもありません」などと反論していた。

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