徳永英明、黄金タッグで奏でる復活唱「壊れかけのRadio」編曲者と16年ぶり

 シンガー・ソングライターの徳永英明(56)が、6月28日に発売する新曲「バトン」で、代表曲「壊れかけのRadio」などを編曲した音楽プロデューサーの瀬尾一三氏(69)と16年ぶりにタッグを組むことが29日、分かった。徳永にとっては昨年2月に行ったもやもや病による脳梗塞予防の手術による休養から復帰後、初のシングル。黄金コンビで完全復活を告げるとともに、デビュー31年目の一歩を刻む。

 黄金コンビが、16年ぶりに帰ってくる。瀬尾氏は「壊れかけのRadio」「最後の言い訳」「夢を信じて」などを編曲。90年前後に徳永との良質の化学反応でヒット曲を連発した。

 新曲「バトン」での久々のコラボに徳永は、「最高のものができた!と言えるほどの手応えがありました。僕のアレンジを素晴らしい形に膨らませてくださいました」と語る。14年にデモテープを制作した段階で依頼することを決めていたという。

 2001年にもやもや病が発覚し、02年に復帰会見をしている徳永だが、昨年2月に再び悪化。同月22日に脳梗塞の発症を予防するためのバイパス手術を受けた。脳の動脈が狭まっているために起こる右腕のしびれなどは改善され、4月にはデビュー30周年を記念した全国ツアーに復帰。今年に入ってからは楽曲制作の仕上げに専念していた。

 復帰ライブでは「前回のもやもや病の時はその後に(カバーアルバムの)『VOCALIST』というヒット作が生まれたので、今回もあるんじゃないか」と“予言”していた徳永。今作で有言実行を誓う。

 一生懸命に生きる人々の背中を押す壮大なバラード。徳永は「応援歌であり、がんばれと励ますのではなく、『負けてもいいんだよ』『泣いてもいいんだよ』と伝える癒しの歌」と説明した。

 7月19日には4年ぶり17枚目のアルバム「BATON」も発売。シングルとアルバムを立て続けにリリースし、完全復活を告げる。

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