「週刊新潮」の中づり広告、文春に渡していた 出版取次業大手トーハン

 出版取次業大手「トーハン」(東京)が、発売前の「週刊新潮」(新潮社)の特集や見出しが明記された中づり広告を、ライバル誌「週刊文春」を発行する文芸春秋に渡していたことが17日、分かった。週刊新潮は25日号で、同誌のスクープ記事を週刊文春に後追いされていたとする特集記事を掲載する。

 トーハンによると、中づり広告は、号ごとの仕入れ部数や、重視する配本地域を決めるための参考資料として、新潮社から受け取っていた。トーハンを訪れた文芸春秋の社員に貸しており、「契約上、秘密保持の指定がなく、文芸春秋の社員の要望に応えてしまった。情報の取り扱いについて配慮すべきだった。今後は取りやめる」と話している。

 文芸春秋広報部は「情報収集の過程については、お答えしておりません。情報を不正あるいは不法に入手したり、それをもって記事を書き換えたり、盗用したなどの事実は一切ありません」とコメント。

 一方、「週刊新潮」の編集部は「週刊誌分野におけるリーディングカンパニーである文芸春秋が、組織的に『週刊新潮』の電車内中づり広告ポスターを不正に入手していたことに対し、驚きを禁じ得ないとともに、残念というほかありません」とコメント、今後も調査を継続するとした。

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