５日に急性骨髄性白血病のため死去した伝説的なフォーク歌手、加川良さん（享年６９）を泉谷しげる、小坂忠らミュージシャン仲間が追悼している。

　泉谷は公式ブログで「またもや尊敬するアーティストが逝くとは…」と書き出し、「デビューして初めてのツァーが九州小倉からスタートだったンだが、その飛行機の中で隣の席にいたのがナンと加川良さんだったのだからビックリしたのナンのって…以来、一緒にライブをやったり雑誌の対談したりと共演の時間ふえたのがウレシかったかも」と、出会った頃を振り返った。

　「加川良の声がイイ！歌いっぷりもみごと！顔もいいしの良マーク男だったなぁ」と加川さんの魅力を語り、「良さんはオイラの『春夏秋冬』をよく歌ってくれてたからね　オイラも良さんの『詩』歌っていくぜ」と、加川作品を歌い継いでいくことを約束した。

　小坂は２０１４年に撮影した加川さんとのツーショットを公式サイトにアップ。「まだ狭山のアメリカ村に住んでいた頃によく遊びに来てくれた。肩に力を入れなくて話せる数少ないフォークシンガーだった」と振り返り、「いつか一緒にやりたいねと話したのに実現せずに逝ってしまった。彼が闘病していることも知らなかった。知っていたら見舞いに行ったのに。同年代の友人がまた少なくなってしまった。寂しい」と惜しんでいる。

　加川さんと同時期にデビューした日本のフォークの先駆け、故高田渡さんの息子、高田漣はツイッターで「先月母から入院していて、しかし回復に向かっていると聞いたばかりなのに」と驚き、「ぼくの本当のデビューは加川良さんの作品でのまだ赤ん坊の頃の泣き声でした（笑）最後にお会いしたのは去年の原宿だっただろうか…」と悼んだ。

　ＹＭＯの高橋幸宏は「Ｒ．Ｉ．Ｐ．…」、女性デュオ「やなわらばー」は「悲しすぎる…」とツイート。また、「クマのプー太郎」などで知られる漫画家の中川いさみ氏はツイッターで「この歌好きだったなあ」と、加川さんの「流行歌」を挙げている。