天国に届けたひばりソング 生誕80周年コンサートに五木ら22組出演

 昭和を代表する国民的歌手・美空ひばりさん(享年52)の、生誕80周年を記念したチャリティーコンサート「だいじょうぶよ、日本!ふたたび」が5日、東京ドームで開催された。五木ひろし(69)、さだまさし(64)、坂本冬美(50)、氷川きよし(39)、AKB48ら22組が出演。ひばりさんの生涯をたどる映像に合わせ、色あせぬ名曲の数々を披露して、「川の流れのように」など2曲は全員で合唱した。

 1988年4月の不死鳥コンサート、2011年11月の二十三回忌メモリアルコンサートに続く、ひばりさんにとって3度目の東京ドーム公演。ジャンルを超えて集った後輩たちが、“傘寿”の節目を歌で祝福した。歌い継がれる名曲に耳を傾けようと、客席は被災地の東北と熊本から招待された1550人を含む、3万人で埋まった。

 幕開けはきゃりーぱみゅぱみゅ(24)が近代的なテクノサウンドに合わせたダンスで魅了した後は、昭和初期へとタイムスリップ。ひばりさんの幼少時代の写真がスクリーンに映し出され、12歳のときに歌った「悲しき口笛」をAKBの横山由依(24)、渡辺麻友(23)ら“ひばり選抜”32人で披露した。

 着物姿の坂本は、ひばりさんが愛用していた青の帯を巻き、「ひばりの佐渡情話」を歌い、「ひばりさんにギューッと抱きしめられてる気持ちでした」と満足げ。「悲しい酒」を熱唱したさだは、「僕らにとって生きた神話。素晴らしいシンガーで、ああいう人はもう出てこない」と畏敬の念を向けた。

 氷川は「人生一路」を、不死鳥コンサートでのひばりさんの映像とデュエット。2月に亡くなり、この日が四十九日法要だった作曲家・船村徹さん(享年84)が手掛けた「みだれ髪」は、五木が情感込めて歌い上げた。

 中盤に「川の流れのように」、フィナーレでは「愛燦燦」を出演歌手全員で大合唱。それぞれの単独歌唱と合わせ、ひばりソング計29曲の歌声を、天国に届けとばかりに響かせていた。

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