嶋大輔 自民にハシゴ外され、借金2千万 出馬一転“公認取り消し”の裏側

 俳優・嶋大輔(52)が2日、関西テレビで放送された「マルコポロリ!」に出演。2013年の参院選出馬に関して、当時の自民党関係者からハシゴを外され、出馬資金の一部として借りた2000万円を借金として背負うことになったことを明かした。

 嶋は13年4月25日、都内で会見を開き、芸能界からの引退と国会議員への転身を表明。すでに同年夏の参院選に自民党比例から出馬すると報道されていたが、会見では「今は全くの白紙」と説明していた。

 当時、政治家秘書をしていた知人に誘われ、出馬を決意。実際に自民党の「(今もテレビに出ている大御所の)ある国会議員」から呼び出され、「腹くくってるか?」「(選挙資金は)持ってるか?」と言われ、芸能界引退を決意するとともに、「片手(5000万円)」の資金をかき集めた。3000万円は知人らも含めてなんとか調達したが、2000万円足りず、借金。実際には、会見当日には名刺もポスターも作り終えていたという。

 会見では“自民党の公認という話はしてはいけない”とクギを刺されており、政治に興味がある、という発言にとどめた。落選しても芸能界復帰はしない決意も語っていた。

 しかし、1週間後に自民関係者から「雲行きが怪しくなってきた」と連絡が入り、議員会館に行ったところ、「今回は芸能人はいらなくなりました」「何で引退したの?」「いや~、まあ、今回はご縁がなかったということで」と公認しないことをあっさり伝えられたという。

 さらに、「政治家になりたければ、都議から勉強してやればいい」と言い残され、発言を疑問に感じながら、会談は終了。議員会館の駐車場に行くと、なぜか記者が待機しており、いきなり「都議になるんですか?」と聞かれ、「えっ?!」と驚いたという。

 公認取り消しが公になった直後から、借金の返金催促の連絡があり、裁判まで起こされたという嶋。2000万円返済のため、自宅を売却。家族4人で2DKの賃貸マンションに引っ越し、車や高級時計も売り払った。

 芸能界に戻ることもできず、仕事もなく、94キロだった体重は一時、110キロに激太り。15年7月にテレビ出演し、「恥ずかしながら、芸能界に復帰させていただくことになりました」と芸能界に復帰した。現在は減量で93キロになり、仕事も「徐々に徐々に」と話していた。

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