坂上みき 53歳出産までの不妊治療を回顧 10年間「諦めて、泣いて」

 ラジオパーソナリティーの坂上みき(58)が4日、TBS系のトーク番組「サワコの朝」(土曜、前7・30)に出演し、不妊治療を受け、長男出産までに約10年かかったことなどを告白した。

 47歳だった2006年に12歳年下のニュージーランド人の男性と結婚し、12年9月、53歳で第1子男児を出産。「(夫と)出会った時から、この人の子供を欲しいというか、この人となら一緒に子育てできると」と、交際当時から出産を望んでいたという。

 MCのエッセイスト・阿川佐和子が「じゃあ、お医者さんに通って?」と尋ねると坂上は「はい。長く。何度も諦めました。こんな年から(不妊治療を)始めてもな、と。諦めて諦めて、泣いて泣いて。いろいろありました」と、なかなか子供を授からず、苦しんだ日々を振り返った。

 流産も1度、経験したといい「最初の妊娠が分かった時は『ほらー』みたいな感じだったんですが、すぐダメになって。だから今の子供を授かった時は、こう(ガッツポーズ)はなれなかった」と話した。

 高齢で不妊治療を続ける中で夫に不安をぶつけることもあったが、夫からは「元々、僕がニュージーランド人で12歳下なんだから、そこでもう普通じゃない。普通じゃないことがもう一つ増えても構わないんじゃない?」と励まされたという。

 53歳での妊娠発表は当時、大きく報道され、反響も大きかった。「9割以上はおめでとうという感じ。でも中にはそうじゃない人も。全然知らない人に、すれ違いざまに『産んでから大変なのにね』と言われたり。今、子育てしていて、あなたの言うとおりです、ということもありますけどね」と、傷ついたこともあったようだ。

 現在は育児に奮闘中。「叱らないでおこうと思っても、男の子なので、言うこと聞いてくれない。怒ってわめいて叫んで。で、いけない!と思って、ハグして、いとおしいと。それが毎日。喜怒哀楽がパッケージで箱買いできたみたい」と充実した笑顔をみせた。

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