TBS 32歳井上アナで勝負の春改編 「Nスタ」起用でゴールデンへの効果も期待

 TBSが若い力で浮上を狙う。平日午後3時50分から同7時までの情報・報道番組「Nスタ」のリニューアルが1日、発表された。番組開始からメーンキャスターを務めていたフリーの堀尾正明アナ(61)が平日朝の「ビビット」のコメンテーターになり、後任に局アナの井上貴博アナ(32)が就任。さらにサポート役のキャスターも国山ハセンアナ(26)とタレントのホラン千秋(28)という顔ぶれになった。

 井上アナは現在「ビビット」に進行アナウンサーとして出演。さわやかなルックスと明瞭な語り口調が印象的で、同局のラジオ番組「ジェーン・スー 生活は踊る」にも火曜パートナーとして出演している。各局が情報・報道番組でしのぎを削る夕方の時間帯では、井上アナは若手の部類に入る。各局の番組とメーンキャスターの顔ぶれは以下の通り。

・日本テレビ「news every.」 藤井貴彦アナ(45)

・フジテレビ「みんなのニュース」 伊藤利尋アナ(44)

・テレビ朝日「スーパーJチャンネル」 渡辺宜嗣氏(62)、竹内由恵アナ(31)

・テレビ東京「ゆうがたサテライト」 狩野恵里アナ(30)

 女性アナウンサーが務める場合は30歳前後の竹内アナ、狩野アナのケースがあるが、男性アナの場合は、それよりもキャリアを積んでいる人たちが名を連ねている。井上アナ、そしてさらに若い国山アナの起用は、思い切った決断とも言える。

 井上アナの起用理由について、菊野浩樹編成部長は、1日に行われた改編会見で「TBSのアナウンサーで、報道キャスターができるアナウンサーを育てていきたいということで井上アナウンサーにこの大任を任せ、頑張ってほしいなというところです」と語った。育成も兼ねた抜てきということになりそうだ。伊佐野英樹編成局長も、「Nスタ」は視聴率の面で「上がってきている」のだという。大阪、名古屋、北海道などの各地方で支持されているとも付け加えた。この流れを加速させて「もう一つ上のステージに行って、G帯(ゴールデンタイム)に好影響があることが目に見えてある状況まで持っていきたい」と力を込めた。

 TBSは2月の月間視聴率で民放3位ながら、ゴールデン帯では2位のテレビ朝日に0・1ポイント差の10・0%と激しい争いを繰り広げている。番組を多くスクラップアンドビルドする派手な改編ではないが、同局としては勝負に出た形だ。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)

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