アカデミー賞、作品賞で前代未聞の大誤報 封筒の渡し間違いが原因

 映画界最大の祭典「第89回アカデミー賞」授賞式が26日(日本時間27日)、米ハリウッドのドルビー・シアターで開催された。主要賞である作品賞の発表では、受賞作品を間違える前代未聞のハプニング。本来の受賞作は「ムーンライト」(4月28日公開)だったが、プレゼンターが有力候補「ラ・ラ・ランド」と間違えて読み上げた。壇上でスピーチの途中に訂正されるなど、ステージ上は大混乱となった。

 授賞式のクライマックス、作品賞の発表で事件は起きた。プレゼンターを務めたのは「俺たちに明日はない」(1968年)のコンビ、俳優ウォーレン・ベイティ(79)と女優フェイ・ダナウェイ(76)。ベイティは受賞作品が書かれた紙が入っている封筒を開け、一瞬困惑した表情を見せたが、それを受け取ったダナウェイは満面の笑みで「ラ・ラ・ランド」と読み上げた。

 14のノミネートを受けた大本命の受賞に会場はスタンディングオベーション。同作で主演女優賞を受賞したエマ・ストーン(28)は客席で関係者と感激のハグ&キス。「ラ・ラ・ランド」陣営は喜びを爆発させ、ステージに上がり、感激のスピーチを始めた。

 しかし、ステージ後方がザワザワ。スピーチの途中で同作のプロデューサー、ジョーダン・ホロウィッツ氏が慌ててストップをかけ、別の封筒の中の紙を見せ「みんな、ごめん。間違いがあった。冗談じゃないです。本当の作品賞は『ムーンライト』なんだ」と訂正した。

 会場は騒然、「ラ・ラ・ランド」関係者は目が点に。ベイティ自身も放心状態だったが「封筒を開くと、『エマ・ストーン ラ・ラ・ランド』って書いてあったんだよ」と説明。手違いで主演女優賞発表の封筒がもう一度プレゼンターに渡ってしまった。発表から訂正まで約3分間が経過していた。

 訂正発表に、「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督(37)は両手で顔を覆って信じられない表情。オスカー像を手に「夢にも思わなかった。でも、フェイク(うそ)じゃない」と喜びを爆発させていた。

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