長渕、弔い唱!感謝込めた「13分間の弔辞」 恩師・石坂さんお別れ会

 ユニバーサルミュージック会長などを歴任した音楽プロデューサーで、昨年12月31日に虚血性心不全のため亡くなった石坂敬一さん(享年71)のお別れ会が8日、東京・青山葬儀所で営まれ、歌手の吉川晃司(51)、Chage(59)、俳優の織田裕二(49)ら2300人が参列した。長渕剛(60)は弔辞を読み、自身の楽曲「12色のクレパス」を熱唱。新人時代からの恩人に別れを告げた。

 斎場は日本の音楽シーンのために尽力した、石坂さんらしさであふれていた。富士山をイメージした祭壇に、遺影の代わりに直径3・2メートルの巨大レコードが飾られた。日本レコード協会会長(2007~11年)を務めていた時期に撮影されたという、りりしい表情の写真がラベルとして貼られていた。BGMには、石坂さんが携わったビートルズなどの洋楽が流された。

 長渕にとって東芝EMIに所属していた新人時代から、石坂さんには大恩がある。代表曲「乾杯」は石坂さんの指示で、発売8年後にセルフリメークしたことで大ヒット。09年には当時会長だった石坂さんを頼り、ユニバーサルへ移籍した。

 元女優で妻の志穂美悦子さん(61)と参列した長渕は、弔辞で新人の頃に曲を褒められた思い出や、30代の頃に飲み明かした夜について述懐。「どんなことがあっても、詞、曲を書き続けます。(新曲で)幸せを感じたら譜面を抱きしめて、空を見ます。『石坂さん、できたよー』って」と誓うと、マイクを握り、憧れの人を思う歌詞が並ぶアルバム収録曲「12色の-」を恩師への“レクイエム”としてささげた。

 涙こそ見せなかったが時折、沈痛な表情を浮かべ、ハーモニカも奏でた。歌い終えると「私たち音楽人のために命ある限り大切なことを教えていただいて、ありがとうございました。たくさんの愛情をありがとうございました」と合掌。感謝の言葉で、“弔い唱”を挟んだ13分間の弔辞を締めくくった。

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