ひばりさん名曲、東京ドームで再び 生誕80周年チャリティーコンサート

 昭和を代表する国民的歌手・美空ひばりさん(享年52)の生誕80周年を記念したチャリティーコンサート「だいじょうぶよ、日本!ふたたび」が4月5日に東京ドームで開催されることになり、30日、東京・美空ひばり記念館で会見が行われた。出演する歌手・氷川きよし(39)らが出席。1988年の不死鳥コンサート、2011年の二十三回忌メモリアルコンサートに続いて、ひばりさんにとって3度目の“東京ドーム公演”となる。

 生誕80周年を迎え、ひばりさんの名曲が“思い出の地”に再び響き渡ることになった。88年4月11日、重度の慢性肝炎および両側大腿骨骨頭壊死(えし)で再起不能とまで言われながらも、女性歌手として初めて立った東京ドーム。ひばりさんを敬愛するアーティストが集って、歌で節目を祝福する。

 出演予定には、五木ひろし(68)、天童よしみ(62)、AKB48、きゃりーぱみゅぱみゅ(24)といった、世代を超えた顔ぶれがそろう。この日は、現在は記念館となっているひばりさんの自宅の、お気に入りだったという庭で青空会見。出演歌手を代表して氷川が、天国の偉大な先輩について語った。

 89年6月に天に召されたひばりさんとは直接の面識はないが、「ひばりさんは人生を歌で表現し、伝えるために歌われたと、自分が歌手になって感じました。ひばりさんの作品を後世に伝えるのが僕の使命」と畏敬の念。「同じレコード会社なのが僕の自慢です。ぜひお会いして、怒られてみたかったな」とかなわぬ願いも打ち明けた。

 11年11月11日に開催された二十三回忌コンサートに続く出演で「6年前は『人生一路』を歌わせていただきました。ご自身の体が大変なときに、この景色を見て歌ってらっしゃったと思うと、心にグッとくるものがありました」と回想。今回の歌唱曲は未定という。

 ひばりさんは15歳の頃から、ステージ衣装をオークションに出すなどのチャリティーに取り組んでいた。息子で「ひばりプロダクション」の加藤和也社長は、「80周年のお祝いという言い方はふさわしくないかもしれませんが、日本中が元気になるコンサートにして、東日本大震災と熊本地震の復興へお役に立てれば」と亡き母の思いを継承していた。

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