俳優の竹内力（５３）が３０日、都内で行われた映画「王様のためのホログラム」（２月１０日公開）のＰＲイベントに登場し、２１日に７４歳で亡くなった俳優・松方弘樹さんとの思い出を明かした。

　松方さん最後の映画となった「柳生十兵衛　世直し旅」（２０１５年）で共演した竹内は「いろいろ勉強させていただきました。敵役だったんで（足を）ドンドンってやりながら動いてたんですが、“正義（の役）の時はすり足なんだよ”って教えていただいたりね」と振り返った。撮影現場で軽やかに動く松方さんに驚いたこともあるそうで「舞うように体が動くんですよ。７０（歳）過ぎてるのに。追いつけないですよね…」としのんだ。

　映画は自動車メーカーの取締役だった男（トム・ハンクス）が解任されてＩＴ企業に転職し、サウジアラビアで四苦八苦しながら商談をするというストーリー。人生について考えさせられる作品でもあり、松方さんとの別れもあっただけに「この年になると人生の終焉（しゅうえん）を考えますよね。痛切に感じるのはやはり健康第一っていうことです」と強調していた。