冨手麻妙「裸になる抵抗全くなかった」…「ANTIPORNO」で初主演

 日活ロマンポルノ誕生45周年を記念したロマンポルノ・リブート・プロジェクトの第4弾となる映画「ANTIPORNO」の初日舞台あいさつが28日、東京・新宿武蔵野館で行われ、主演の女優・冨手麻妙(22)、筒井真理子(年齢非公表)、園子温監督(55)が登壇した。

 長編映画では単独初主演となった冨手は「女優としての目標は園子温監督の映画で主演するということでずっとやっていたので、裸になることへの抵抗感は全くなかった。園さんが思う以上の芝居をしなければ何かが止まってしまうんじゃないかという緊張感があった」と思い入れたっぷり。「園さんに『またやろう』『この作品は愛の結晶だ』と言ってもらった。女優人生のスタートラインに立てた作品になったと思います」と充実の笑顔を見せた。

 ベテランの筒井も「ラストのセリフを言いたくて、私でいいんですかって何度も確認しました。役者とは何かと試されている感じ。これを引き受けなきゃ、役者をやっちゃいけないんじゃないかと覚悟を決めてやりました」と、思い入れでは負けていない。

 出演を決めたラストの長ゼリフを、リハーサルで園監督に「カットしようか」と言われ、降板覚悟で「このセリフ、戻してください」と直談判したという。「言えてなかったらカットしちゃうよ」とプレッシャーをかけられていたため「残っていたので安心しました」と喜んだ。

 園監督は「すごく久しぶりに自分を出し切った映画だと思う。(脚本を執筆した)当時の自分の時代に対するいら立ちとか、現状の生活に対するいら立ちが入っていると思う。シールズとか安保法案反対のまっただ中で、僕なんかも参加した、そういった時代背景もある」と、映画に込めた思いを説明。

 「売れんかな映画が爆発している日本映画の中で、商売だけじゃなく、こういう自由な作風のものがもっと受け入れられることで、もっと日本映画も多様性が出てくるんじゃないかなと思う」と訴えていた。

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