ＮＨＫ・籾井勝人会長（７３）が２４日、任期の最終日を迎え、東京・渋谷のＮＨＫで退任セレモニーが開かれた。有働由美子アナウンサーに声をかけられ、籾井会長は「一緒に写真を」と求めたが、有働アナは後ずさって“卒業写真”は実現しなかった。

　退任直前の今月１９日にインフルエンザが発覚。出勤停止のまま任期満了の可能性もあったが体調も回復。前日まで休んでいたが、何とか最終日の出勤には間に合った。

　退局時に、大勢の職員らに見送られた籾井会長は「本当にみなさんありがとうございました。私はハッピーに退任することができました」とあいさつ。報道陣の姿を見つけると「次の会長は私より徳がある方。普通に報道していれば、ＮＨＫを褒められるような報道になると思います。どこかでまたお目に掛かるかもしれませんが、そのときは違った報道をお願いします」と、自虐的に語りかけ、周囲を爆笑の渦に。

　また、去り際に有働アナウンサーから「会長お疲れさまでした」と声をかけられると満面の笑み。自ら歩み寄り「おお、一緒に写真を撮って」と周囲にお願いする場面も。

　結局、驚いた有働アナが後ずさりしてツーショットの“卒業写真”はかなわなかったが、その直前には出口を間違え、ガラス窓にぶつかりそうになるなど、最後の最後まで“らしさ”は全開だった。