演歌歌手・美川憲一（７０）が２１日、フジテレビ系で放送された「モシモノふたりＳＰ」に出演。２０１０年のＮＨＫ紅白歌合戦落選について、「落ち込まないのよ～。だって、紅白だけじゃないから、あたしは」と語った。

　今年の紅白は、３９回出場の和田アキ子が落選するなど、大物の落選が話題を集めている。ＮＨＫ側は選考基準について「今年の活躍」「世論の支持」「番組の企画・演出胃とに合致するか」の３点をかねてから挙げている。

　美川は紅白に、１９年連続出場、のべ２６回の出演を誇ったが、１０年に落選。０９年に米ロサンゼルスに豪邸（コンドミニアム）を購入しており、親友のタレント・神田うのからは落選後、電話で「これで憲ちゃんらしい楽しみ方ができるわね」と正月まで働きづめだった生活から解放されたことを前向きにとらえ、励まされたことを明かした。

　紅白落選については「もういいかな、ってそう思って」と話し、落ち込んだか？と聞かれると、「落ち込まないのよ～。だって紅白だけじゃないから、あたしは」と紅白ショックはないと強調。「今、売れてない人が多いじゃない、歌が」と切り出し、「（ＮＨＫの）選び方はいろいろあると思うんだけど、別に目くじらたてて『売れてないのに何で（紅白）出てんの？！』とは思わない。あたしはあたし。人様は人様」と吹っ切れた心境を伝えた。

　紅白落選の年以降、美川は毎年、年末年始をロスで過ごしているという。

　１０年の紅白出場歌手発表では、落選の報を受け、「今まで十分、派手に自由に歌わせていただいたので楽しかったです。来年からまた頑張ります」と落胆の色がにじむコメントを残していた。美川は“最後”の出演となった０９年の紅白まで４年連続で「さそり座の女」を歌っていた。