堺雅人、真田丸で時代劇では禁断のアドリブ明かす 「役者の責任で」
俳優・堺雅人が25日、NHK「あさイチ」に出演し、主演大河ドラマ「真田丸」で劇中、アドリブでセリフを加えたシーンがあることを明かした。
「時代劇でアドリブなんて無理ですから」という堺だが、問題のシーンは確信犯。昨年1月に出演した同局の「真田丸」のスペシャル番組で上田城を訪ねた際、現地であるネタを教えてもらい、「アドリブで入れようかな」と胸に秘めていた。
そして第37回目を迎えた放送で、上田城から烏帽子岳を眺めながら、堺がつぶやく。
「あの烏帽子岳が3度、白くなると里にも雪が降る。ご存じでしたか?」-。
「監督から『アドリブっぽく言ってください』って言われた。『あくまでも役者の責任で言ってください』って」と当時を苦笑いで振り返った。
台本を担当した脚本家の三谷幸喜は、「このシーンを見た時、自分で書いたセリフと思っていたら、あとであれは台本になかったと聞かされた。でも、一年間で5番目ぐらいにいいセリフだった」と堺のアドリブを絶賛。
堺も「良かった。あれは本当に入れたかったセリフで」と胸をなで下ろしていた。
さらに黒木華演じる梅と結婚する前に撮影されたシーンで、堺が言った「薪は人を三回、暖めてくれます」というセリフもアドリブだったという。