白川和子「映画の火を消したくなかった」 日活ロマンポルノ45周年

 日活ロマンポルノの45周年を記念して、第1作「団地妻 昼下がりの情事」が20日、都内で上映され、主演女優の白川和子(69)がセンセーショナルな思い出を語った。

 この日は1971年に同作が封切られた、ロマンポルノの誕生日。女性人気が高まり、再評価されている現在とは違い、当時の風当たりは厳しかった。

 傾いた日活の経営を立て直すべく始まったロマンポルノ。平凡な団地妻が転落していく様をぬれ場をまじえ熱演した白川は「2、3日前に妹に電話したら『(当時)私たち家族はどん底だったわよ』と言われました。でも、そんな中で映画の火は消したくないと始まった」と振り返った。

 出演の影響は大きく、妹は婚約破棄され、役所勤めだった父親は失職寸前だったという。ナイフ入りのファンレターも届いた。でも、ビニール袋いっぱいの1円玉を持って「またたまったら来るね」と告げる観客もおり、「この人たちのために脱ぐ、と思ってました」と奮い立った。

 この日は「妻たちの性体験 夫の目の前で、今…」(80年)などに主演して80年代のロマンポルノを支えた名女優・風祭ゆき(63)や、「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」として「ジムノペディに乱れる」(26日公開)から復活する“新ロマンポルノ”の主演女優5人と登壇。

 白川も同プロジェクトの「牝猫たち」(来年1月14日公開)に出演しており「1滴から始まって、大河になるんだと思いました。(新作の女優たちは)あっぱれ。すてきな後輩たちができて、お役ご免かな」と、瞳を潤ませていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス