釣りバカが帰ってくる 三重・伊勢志摩で初の地方ロケ
原作漫画、映画版ともに大ヒットし、俳優の濱田岳(28)と西田敏行(68)のコンビで昨年10月クールに初めて連続ドラマ化されたテレビ東京系「釣りバカ日誌 新入社員 浜崎伝助」が復活することが17日、分かった。時期未定ながら特番として放送される。ドラマ版では初の三重・伊勢志摩での地方ロケを敢行。6月まで入院していた西田は、濱田のお見舞いで撮影のため奮い立った、劇中さながらの絆を示すエピソードを明かした。
濱田ハマちゃんと西田スーさんがスケールアップして帰ってくる。入社から1年がたち、マイペースぶりに拍車のかかったハマちゃんの出張が物語の始まり。映画版で舞台になったことがなく、今年5月のサミットで注目された三重県・伊勢志摩で珍道中を繰り広げる。
8月27日のクランクインから快調に撮影が続いており、濱田は「すれ違う漁船の漁師さんが喜んでくれたりと、地元の方の応援がすごくうれしかったです。改めて先輩たちが作りあげた釣りバカの力を実感した瞬間でもありました」とドラマ版初の地方ロケを堪能。
西田と故三國連太郎さんのコンビによる映画版のロケ恒例だった“夜のミーティング”と称する宴会も復活し、連日参加した濱田は「チームの結束力がより高まった」と手応えを感じている。
撮影までには“危機”もあった。西田は4月に頸椎(けいつい)亜脱臼で入院し、新たに胆のう炎も発症して手術。6月11日まで入院していた。病床では「ケガのことを考えると撮影できるのか不安」だったという。
だが、濱田がお見舞いに来たことで奮起。相棒の顔を見て「元気をもらってね。釣りバカまでには復活しなくちゃなという気持ちになりました。こうして現場に立っていられるというのは夢のようです」と、コンビ愛に支えられたという。前作にはない口ひげを生やし、気合十分でアドリブを連発している。