朝ドラヒロイン・村川絵梨 初ヌード&ぬれ場で“かわいこちゃん”卒業

 劇中で大胆なぬれ場を演じる村川絵梨
 新境地について語った村川絵梨=都内
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 2005年にNHK連続テレビ小説「風のハルカ」でヒロインを演じてから11年、女優の村川絵梨(28)が初めてのヌードとぬれ場に挑んだ。6日に公開される、作家・瀬戸内寂聴氏原作の主演映画「花芯」で、道ならぬ恋に突き進む人妻を演じ「いつまでも“かわいこちゃん”ではいられない」と新境地を開いている。白い肌を大胆に露出させた初解禁カットと共に、意気込みを聞いた。

 清純派から過激に脱皮した。ディープキスシーンすら未経験だったのが、いきなり初ぬれ場で、しかも不倫妻役。村川は「いつかは(脱ぐことが)あると思っていて、その時が来たら選択するんだろうなと24、25歳くらいから考えていたんです。不安要素みたいなものがすべて取っ払われる作品で『今なんだ』と思った。むしろ、ラッキーかな、って」と、新たな扉のノブに手を掛けた。

 撮影は昨年5月。今年に入って著名人の不倫が次々と発覚し「こんなに不倫ブームになるとは思ってなかった」と笑う。中国語で「子宮」を意味する「花芯」は発表当時、描写の激しさゆえに瀬戸内氏が「子宮作家」と呼ばれ、干されたほどの問題作だ。主人公・園子は戦後、親が決めた愛情のない婚約者(林遣都)と結婚。やがて夫の上司(安藤政信)にひかれ、本能が求めるがままの性愛に身を委ねていく。

 朝ドラからのファンには衝撃だろう。当時はまだ高校生。「10年以上前だから覚えていない人も多いと思うし、大人になったな、と受け入れてもらえるんじゃないかなと思ってます」と、大人へと成長した姿を銀幕に刻んだ。ぬれ場の撮影は「殺陣みたいなもの」とあっけらかん。肌を重ねるにつれ、つやを帯び、美しく変容していくヒロインの姿は、新たな代表作の誕生を印象づける。

 不安になった時は、スマホに保存した瀬戸内氏の言葉を見返したという。「もし人より素晴らしい世界を見よう、そこにある宝物に巡り会おうとするなら、どうしたって危険な道、恐い道を歩かねばなりません。そういう道を求めて歩くのが才能にかける人の心構えなのです」。“危険な道、恐い道”の先にある“素晴らしい世界”を、見事に開いた。

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