巨泉さん訃報 各界から悼む声続々

 タレントでテレビ司会者としても人気を博した大橋巨泉(本名・克巳)さんが、12日に急性呼吸不全のため82歳で亡くなっていたことが20日、わかった。巨泉さんの訃報を受け、各界からは悼む声が…。

 萩本欽一「テレビの新しい可能性を見いだしたパイオニアで、みんながその才能を使いたがった。テレビで普段使っている言葉が流行語になった。『欽ドン!』の『ばかウケ』も実は巨泉さんの言葉。今のテレビは巨泉さんが開拓した道を継承している。いまだにテレビの可能性を探っている僕にとっては教えを授けてくれた人で本当に感謝している」

 浜村淳氏「まだテレビが白黒だった時代にジャズ番組でご一緒し、なぜ眼鏡をかけておられるのかと聞いたことがあります。巨泉さんは『こんなこと聞かれたのは初めて』と驚いておられましたが、実は眼鏡に度が入っておらず『老けてみられたいんだよ』とおっしゃっていました。先日には永六輔さんが亡くなられ、昭和の終わりだなと感じています」

 毒蝮三太夫「(永六輔さんと)昭和の江戸っ子が相次いで亡くなって寂しい。でも2人ともやりたいことをやってきたし、まさに“大往生”。ただ、戦争や戦後の日本を経験して語ることができる人がまたいなくなった」

 ソフトバンク・王貞治球団会長「謹んでお悔やみ申しあげます。多種多芸だった巨泉さん、多くの人々に生きる楽しみや喜びを教えてくれました。野球一筋の私にとって、巨泉さんの生きざまは本当にうらやましく人生のお手本でした。心から感謝しています。巨泉さん、ありがとう」

 朝丘雪路(「11PM」で共演。愛称の「ボイン」は流行語に)「番組(11PM)で、巨泉さんには(夫の津川)雅彦さんにも作らない、お弁当を自分で作って持っていっていたくらいに仲良しだったから。思いはひとしおです」

 藤子不二雄(A)「もう40年のつき合い。『笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造のモデルは彼。あの体形と独特な顔ね。本人に言ったら『またあ、僕を使って』と笑っていた。とにかくゴーイング・マイウエー。妥協せず自分の人生を貫いた人」

 森口博子(TBS系「ギミア・ぶれいく」で共演)「番組内でイジってくれて、自分を引き出してくれて。今の自分があるのは、巨泉さんのおかげ。巨泉さんが教えてくれたテレビの楽しさを受け継いで伝えていかねばと思う」

 徳光和夫「自分の主張を述べる司会者第1号だったと思います。巨泉さんは日常もあのままの方でした。その生き方は立派だなと思います。最後までいい不良でした。不真面目ではなく非真面目(真面目に非ず)人間という生き方を学んだように思います」

 高橋英樹(ゴルフ仲間で、寿々子夫人とは映画で共演。家族ぐるみの付き合いだった)「テレビ界をこういう形にした、大の功績がある方だけに惜しい。1つの文化を築き上げた方だと思う。突っ走ってきた方なので、ゆっくりと安らかにお休みいただきたい」

 芹洋子(「11PMに何度か出演)「日本人にない感覚を持っていて、粋な方、人懐っこい感じの方でした。すごくイキイキして疲れ気味の皆さん(視聴者)を励まして。本当に寂しい思いです」

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