巨泉 連載で覚悟つづる「最後の遺言」

 がんとの闘病を続けてきたタレントの大橋巨泉(82)が、27日発売の「週刊現代」で、休載していた連載コラム「今週の遺言」を「最終回」として発表し、「最後の遺言」と位置付けて、自身の深刻な病状や覚悟をつづっている。

 最終回の見出しは「何時(いつ)まで生きられるかわからない。休載のお詫びとこれまでのお礼、そしてボクの病状を記します」。4月9日号を最後に休載していた期間に緊急入院し、その後在宅介護で投与されたモルヒネ系の鎮痛剤で急激な体調の悪化があり、「たった5日間で意識も薄れ、歩行もままならぬ体になった」こと、再度の緊急入院で救命処置を受けたことなどを克明に記している。

 巨泉は同誌で94年から「内遊外歓」のタイトルでコラムをスタート。08年からは「今週の-」と改題して連載を重ねてきた。最終回にあたっては、寿々子夫人、弟で所属事務所社長の大橋哲也氏と5月初めから執筆に取り組んできたといい、「今のボクにはこれ以上の体力も気力もありません」と断筆の決意をしたという。

 「書きたい事や言いたい事は山ほどあるのだが、許して下さい。しかしこのままでは死んでも死にきれない」と無念もにじませた。

 巨泉は05年の胃がん手術に始まり、13年の中咽頭がんなど、がんとの闘いが続き、昨年11月には腸閉塞で手術を受けていた。弟の哲也氏は本紙の取材に「書いてある通りです。この歳なので体力がなかなか戻らない。病状は良くなっていない」と話した。

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