テレ東リオ五輪テーマ曲は和楽器バンド
尺八や三味線など伝統楽器を使用した演奏で人気の8人組グループ「和楽器バンド」が、テレビ東京のリオ五輪中継のテーマソングを手がけることが20日、分かった。2014年のデビュー以来、パリやニューヨークなど海外でも公演を行う8人に「世界を席巻する五輪のアスリートと重なる」と同局関係者がオファーした。楽曲は現在制作中で、ボーカルの鈴華ゆう子(年齢非公表)は「責任感を持って挑まなければ」と誓っている。
和の心と音楽を世界に伝える8人組が、国際的なアスリートの祭典のテーマ曲制作に抜てきされた。
和楽器バンドは、全国吟詠コンクールで優勝した、詩吟の師範でもある鈴華がボーカル。さらに箏、尺八、津軽三味線、和太鼓でロックを演奏するスタイルが国内外で人気だ。
2013年に「伝統芸能をポップに世界へ広げたい」という目標を持って結成され、翌14年4月にデビューアルバム「ボカロ三昧」でデビューした。昨年発売したアルバム「八奏絵巻」はオリコン1位を獲得し、収録曲「千本桜」はユーチューブで再生数3800万回再生され、今年3月に行った武道館公演のチケットは3分で完売した。
世界を股にかけた活躍に、テレビ東京関係者が注目。「分野は違いますが、スポーツの祭典・オリンピックで真剣勝負を行い、世界を席巻する日本人アスリートとバンドを重ね合わせた」とリオ五輪の中継テーマ曲を依頼。バンドも快諾した。
楽曲は現在制作中。メンバーは、「誰もが口ずさめるフレーズを盛り込み、バンドならではのサウンドで魂を揺さぶるような楽曲にしたい」と大役に意気込む。関係者は「個性あふれる独特のパワーで、選手の皆さんを後押ししてほしい」と期待を寄せている。
バンドは23日から全国ツアーをスタートさせる。