マドンナ“裸の女王様”にはならないで

イベントに登場しセクシーポーズを決めるマドンナ=東京・銀座三越(撮影・開出牧)
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 がっかりだ。青春時代の思い出がよみがえるような取材になると思っていたが…。

 来日中の米ポップス界のスーパースター、マドンナ(57)が15日、自身がプロデュースする新商品発売を記念するイベントを行ったが、開始時間に1時間遅れて登場し、詰めかけた報道陣に悪びれもせず笑顔を振りまき、セクシーポーズを決めた。イベントはわずか4分間ほど。投げキッスをしながら、我々の前からあっという間に姿を消した。

 イベントの開始予定は21時半だったが、22時になっても始まらなかった。先のコンサートでは2時間遅れ。またか、という空気が、報道陣に広がっていた。右往左往するイベントスタッフも振り回されているようで「最速で10時半開始です」と、不確定なアナウンスしかできなかった。

 アメリカンドリームの象徴のようなサクセスストーリー。私が10代のころに、すい星のごとく現れたアメリカのポップスターだった。あれから数十年、きっと、彼女の周囲には、忠告できる人間がいなくなったのだろう。今回も遅れたことに対する説明や謝罪がなかった。

 童話の「裸の王様」のように、誰かが本当のことを言わなければ、気づかないのだろう。我が青春時代を彩ったマドンナは、“裸の女王様”になってしまったのか。そうでないことを願うばかりだ。(写真と文=デイリースポーツ・開出牧)

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