音楽プロデューサーのつんく♂（４７）が、来年４月２日に行われる母校・近畿大学（大阪府東大阪市）の入学式を３年連続でプロデュースすることが２９日、同大学から発表された。今年４月は声帯摘出手術を受けて声を失った衝撃事実を告白。来年度のテーマは「Ｐｒｏｄｕｃｅ　Ｙｏｕｒ　Ｆｕｔｕｒｅ！」に決定し、入学式のために新曲を書き下ろすことも発表された。

　つんく♂の“近大ＬＯＶＥ”は不変だ。「２０１６年度の入学式をさらに画期的ですてきな式にできるようにお手伝いできるのであれば、喜んでさせていただきたい」。志願者数２年連続日本一の人気を誇る母校のために、３年連続となる入学式の演出を快諾した。

　今年度の入学式ではつんく♂の衝撃告白が話題を集めた。昨年１０月に声帯がん再発を公表後、初めて公の場に登場。首にストールを巻いて姿を見せると、ギターを手にステージを盛り上げただけでなく、新入生への祝辞の中では声帯摘出手術を受けて声を失ったことまで明かした。

　長文メッセージは大型モニターに文字で映し出された。「一番大事にしてきた声を捨て、生きる道を選びました」。先輩の覚悟を示す文言に泣き出す新入生もいたほどだった。

　つんく♂は「あの場があったからこそ、私も４月から後ずっと、新たな人生１回生として新鮮な人生を送ってくることができました」と感謝。来年度は入学式のために新曲を書き下ろすことを約束。楽曲は、近大の在学生や新入生で結成するパフォーマンスユニット「ＫＩＮＤＡＩ　ＧＩＲＬＳ」が歌う。

　「ほかに類を見ない、私にしかできない入学式となるようプロデュースいたしますので、どうぞよろくお願いします！」と、つんく♂の母校愛が近大人気をさらに後押しする。