龍虎さん棺には最後の「愛妻弁当」

 静岡県内での旅行中に倒れ、8月29日に心筋梗塞のため、73歳で亡くなった大相撲元小結でタレントの龍虎(りゅうこ=本名・鈴木忠清)さんの葬儀・告別式が5日、東京・中目黒の実相会館で営まれ、芸能・相撲関係者ら250人が参列した。ひつぎには、焼きさんまとおにぎりの愛妻弁当が収められた。出演したTBS系「料理天国」の総合司会を務めたタレント芳村真理(79)は「最後まで格好よかった」としのんだ。

 ひつぎには、愛妻弁当が収められた。貴子夫人が、この日の朝に夫との日々を振り返りながら作った。世界の美食を口にした龍虎さんの“最後の晩さん”は、海苔(のり)を全面に巻いた大きなおにぎり2つと焼きサンマだった。

 1975年に大相撲を引退した龍虎さんは、翌年からTBS系「料理天国」で試食役として出演。総合司会を務めた芳村は「龍虎さんを起用したのは大正解だった。フランス料理も日本料理も、手で食べるインド料理も召し上がり方がきれいだった。楽しい思い出をありがとう」と感謝した。「最近はご無沙汰でしたが、あのころのまま。最後まで格好良かった」と、ほほ笑む遺影を見つめた。

 「料理‐」で共演したフリーアナの生島ヒロシ(63)は弔辞を読み、「あっぱれ!素晴らしい土俵際。人生の千秋楽でした。家族に介護の迷惑をかけずに旅立ったのは、気配りの龍虎さんらしかった」としのんだ。

 葬儀委員長は元横綱の北の富士勝昭さん(72)が務め、俳優の松平健(60)、女優の根本りつ子(55)らも参列した。

 「料理‐」のオープニングは、芳村のこんなセリフで始まった。「おいしい料理とおいしいお酒があれば、この世は天国」‐。この世の天国を謳歌した龍虎さんが、万雷の拍手と「龍虎ーっ!」という声援に送られ、天国に旅立った。

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