小籔NHK困惑のギリギリトークで番組

 吉本新喜劇座長の小籔千豊(40)が23日、大阪市内で、NHKで自身初となる冠番組「コヤブTUNES」(関西ローカル/8月30日、午後11・30)の収録を行った。

 NHKが試験的に制作した歌と笑いをミックスした単発番組で、同局が「エンタメ業界に一石を投じる」との刺激的なテーマを掲げたため、これを小籔らお笑い芸人がストレートに受け止め、“NHKコード”ギリギリのトークが展開された。

 冒頭から、会話のドサクサにまぎれ、小籔が主宰するフェス「コヤブソニック2014」のイベントを告知。「僕も受信料払ってますし、NHKは懐が深い」と訴えたが、同局側は「公共放送でPRはできません」とピシャリ。いきなり編集カット濃厚となった。

 また歌をテーマにした「大喜利」では、芸人のボケに、小籔が「どっかの国のドラえもんみたいに、中途半端なパクり方すんな」と“国際ネタ”でギリギリのツッコミ。

 一方で、番組コーナーでは「歌謡サスペンス劇場」なる堂々たる他局のパクりタイトルが使用され、あらゆる意味でNHKとしては斬新な番組内容となった。

 終了後に会見した小籔は「僕の目標は紅白の司会ですので、きょうはコンプライアンスを1番に、NHKの偉いさんに気に入られるよう、猫かぶってやりました」とニヤリ。同局によると、番組が好評だった場合はレギュラー化も検討するというが、編集作業がかなり大変そうな収録となった。

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