海原しおりさん、病室で“最後の漫才”
しおりさんは2012年8月に脳腫瘍の手術を受けた。抗がん剤治療で髪が抜けたが、舞台復帰のためにカツラを作った。手術後も「間合いとか(の練習を兼ねて)、カラオケボックスで2人でアホ話をしていた」といい、しおりさんは、さおりに「『板(舞台)の音が聞きたい』ってずっと言っていた」という。
しおりさんが脳腫瘍で倒れる前には、2人のための新しいネタの台本が手渡されていた。だが、そのネタが舞台で披露されることはなかった。2人で再び舞台に立つという夢を断たれたさおりは「悔しいのは(披露できず)中途で終わったこと。棺にその台本を入れようと。お別れはまだ言っていません。もう1回漫才をやりたかった」と、相方の死をまだ受け入れられない様子。しおりさんの棺には、天国で舞台に立てるようにと、黄色の舞台衣装が入れられた。
