佐野元春 音楽の原点たどる2万キロ旅

 ロックのカリスマ・佐野元春(57)がこのほど都内でデイリースポーツの取材に応じ、総移動距離2万キロの長期ロケを振り返った。BSジャパンのドキュメンタリー番組「佐野元春のBack to the Roots」(28日、後9・00)で、米国、トリニダード・トバゴ、セネガルを巡り、音楽の原点をたどったものだ。

 サハラ砂漠の西南にある炎熱の国セネガルで、デビュー33年目の佐野は、初めて自分のやってきたことが間違いではなかったと確信したという。

 「40年間、言葉を音楽に翻訳することを追究してきた。自分なりのやり方で」。自己流だからこそ、日本を代表するシンガー・ソングライターとして評価される一方で「一人よがりなんじゃないかと不安になることもあった」。しかし、「今回、自分のソングライティングのアプローチが間違いでないことを確信できた」という。

 番組では、ロックの源泉となるアフリカンビートを追う。かつて住んでいた米ニューヨークでカリブ系移民の祭典に入り込み、カリブ海のトリニダード・トバゴでは現地の楽器に挑戦。セネガルでは太鼓の神様と呼ばれる人間国宝とセッションを行った。

 半月をかけた、総移動距離2万キロの旅。「ビートは“音楽”を超えて“言葉”だった。ビートを通じ、国々の歴史や人々の喜怒哀楽が伝わってきた。自分が、音楽を言葉に翻訳するやり方は間違っていなかったと分かった」と振り返る。

 「この経験が、自分にどう影響するかは分からない」という佐野だが、アフリカ音楽との化学反応など、今後の活動が注目される。

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