多才&謎の男マキタスポーツがデビュー

 作詞作曲ものまね芸人として話題となり、映画「苦役列車」(2012年)でブルーリボン賞新人賞を受賞するなど俳優としても存在感を発揮しているマキタスポーツ(43)が、21日にアルバム「推定無罪」でメジャーデビューする。ミュージシャンとしての第一歩を踏み出したが、メーンの立ち位置はお笑いなのか音楽なのか。マルチな才能を発揮する謎の男の本音を直撃した。

 アルバムは「苦役列車」の挿入歌「俺は悪くない」など真剣な楽曲の間に、福山雅治(44)風の「袋とじ」のような作詞作曲ものまね楽曲が収録されている。「だってマジな方ばっかりだと聴いてもらえないかもしれないんだもん」と、戦略を立てた結果だ。

 これは長い間、お笑いとミュージシャンという二刀流に挑み続けたからこそ生まれた処世術。「よく『肩書はお笑いか、ミュージシャンか』って聞かれるんですけど、本当に両方。年間60本くらいライブをしていたこともあって、その時は事務所が取ってきたお笑いの仕事を断ってけんかしてました」と、ジレンマがあったことを明かす。

 鳴かず飛ばずだった5年前に「(1)『作詞作曲ものまね』の看板を立てる(2)事務所、特に経理と仲良くする」という明確な目標を掲げ、ライブのお笑い色を強めて、ようやく上昇気流に乗った。

 転機は昨年、TBS系「中居正広の金曜日のスマたちへ」(金曜、後9・00)に音楽研究家として出演し、持論の「ヒットの法則」に基づく楽曲「十年目のプロポーズ」を発表したことだった。

俳優としても活躍 怪しげな風ぼうと確かな音楽論が注目され、その後は、テレビ東京系「ゴッドタン」(土曜、深夜2・10)で長渕剛(56)風、ビジュアル系バンド風などさまざまな楽曲を披露。俳優としても映画やドラマに出演するようになり、40歳を過ぎてのブレークとなった。

 長年の音楽研究が実った形のマキタスポーツは「法則は手品のタネ明かしみたいなもんで、本当はやっちゃいけないこと。ただ、ヒット曲が乱造されてたんで」とチクリ。ミュージシャンとしての確かなJ‐POP愛が、そこにはあった。

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