文枝落語世界へ!弟子三輝が北米ツアー

 落語家・桂文枝(70)の創作落語が英語で世界発信されることが7日、決まった。文枝の15番目の弟子でカナダ出身の落語家・桂三輝=さんしゃいん=(43)が8月29日の米シアトルを皮切りに10月5日のカナダ・トロントまで20都市30公演以上の北米公演を行う。文枝と三輝がこの日、東京・赤坂のカナダ大使館で会見した。また、三輝はカナダ文化大使に就任した。

 文枝の創作落語が弟子の高座を通じて世界に届けられる。三輝の大使任命を機に正式決定した北米公演。自身は参加しないものの、三輝の世界ツアーに文枝は「英語でできれば私もやりたい。彼は私のできないことを伝えてくれる。世界中を私の落語で染めて彼も有名になって輝いてほしい」と大きな期待を寄せた。

 英語落語の世界公演は文枝にとって夢だった。230作に及ぶ創作落語は世界を見据え、「男と女」「家族」など、普遍的なテーマを中心に作り上げてきた。昨年12月、パリでの襲名記念公演など世界公演経験はあるが、通訳や字幕を付けたものだったという。

 夢は5年前に入門した三輝に託した。当初は外国人を弟子にした経験がなくちゅうちょしたというが、着物姿で土下座する三輝のまじめさにひかれ一門に引き入れた。当時から世界を意識していた文枝は、世界で通じるように英語風の“サンシャイン”という名前に決め育ててきた。

 師匠の夢を託された三輝は北米公演で、初めて見た文枝の落語という、小学校6年生とその父親を描いた「宿題」のほか、死んだ男の物語「生まれ変わり」などを英語とフランス語で披露する。

 シンガポールやトロントで一席設けた経験を持つ三輝は日本語で「海外公演、一生懸命がんばりたい」と気合。5年前にもらった名に恥じぬよう世界で輝きを放つことを誓った。

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