石原慎太郎氏「軍と売春は付きもの」

 日本維新の会の石原慎太郎共同代表(80)は14日、共同代表の橋下徹大阪市長(43)が旧日本軍の従軍慰安婦を容認する発言をしたことを擁護した。「軍と売春は付きもので、歴史の公理みたいなものだ。決して好ましいことではないが、橋下氏は基本的に間違ったことは言っていない」と国会内で記者団に述べた。橋下氏はこの日公務がないため大阪市役所に姿を見せず、持論を次々にツイッターに書き込んだ。

 石原氏は戦時中の売春について「貧しい人たちが金をもうける一番チープな手段として昔からあった。歴史の一つの事実だ」と指摘。「戦争中の従軍慰安婦の問題は非常に厄介だが、売春施設をつくる商売があったわけだ。歴史の一つの公理みたいなもので、決して好ましいものではないが、橋下氏は基本的に間違ったことは言っていない」と橋下氏を擁護した。

 さらに、石原氏は米軍にも触れ「米国の公式文書で米軍横田基地の問題を研究した時、フィリピンのクラーク空軍基地の評価をみたら『唯一の利点は安い売春だ』と書いてあった。彼らもそういう認識を持っている」と発言。1995年に沖縄県内で発生した米兵による少女暴行事件を挙げながら「米国が居丈高に、この問題について日本の非道徳性を非難するいわれはない」と語った。

 小沢鋭仁国対委員長は橋下氏の発言について記者団に「党で議論したことはない。個人的な発言だろう」と釈明。参院選や6月の東京都議選に向けて「(影響は)最小限に食い止めなければいけない」と述べた。

 橋下氏の意図については「全体をみると慰安婦の人たちへの温かい気持ちも語っている」と強調。「切り取られた短い部分が表に出ているのはまずい。真意を確認し(波紋を)ストップさせる話が必要だ」として、橋下氏と対応を協議する意向を示した。

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