「チノパン」の愛称で知られる元フジテレビ、現フリーの千野志麻アナウンサー（３５）が２日午後５時ごろ、静岡県沼津市足高のホテル駐車場で、歩いていた長野県小諸市平原の看護師荻原俊文さん（３８）を車ではねる事故を起こした。荻原さんは胸などを強く打ち、搬送先の病院で死亡した。

　沼津署によると、千野アナが「事故を起こした」と、自ら１１０番した。千野アナは出身地の沼津市に帰省中で、荻原さんは旅行中だったという。同署が事故原因を調べている。

　千野アナは３日、所属事務所の公式サイトで事故に関する報道内容を認め「人の命を奪うという取り返しのつかない事態に言葉に尽くせぬ思いでいっぱいですが、まずはお亡くなりになられた方とそのご遺族の皆様には心より深くお詫び申し上げます」と、謝罪の意と心境を記している。

　所属事務所によれば、千野アナは文化放送「千野志麻の就職戦士ブンナビ！」（金曜後９・００）、ＴＯＫＹＯ　ＦＭ「ＴＯＫＹＯ　ＷＯＮＤＥＲＦＵＬ　ｔｒｉｂｕｎｅ」（土曜正午）の出演を見合わせるなど仕事を自粛。番組は代役を立てる方向で調整している。本人は憔悴（しょうすい）しきっているという。