山本太郎 選挙応援にジュリー来た!

 歌手の沢田研二(64)が14日、東京・JR荻窪駅前で、東京8区から無所属で立候補した俳優の山本太郎氏(38)の応援演説を行った。今年3月に脱原発ソングを発売していた沢田は「山本君のような勇気ある若者の力になりたいと思っていた」と、声を張り上げ力説。通常の7・5倍の聴衆の集まりにご機嫌だった山本氏は「自民を脱ぎ捨て~、民主を脱ぎ捨て~」と、沢田のヒット曲「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」を替え歌で披露した。

 「ジュリー!」。沢田が壇上に上がると中年男女の声援が飛び交い、荻窪駅前広場に設けられた街頭演説会場は、あっという間にコンサートホールに様変わりした。

 ヒゲをたくわえサングラス姿の沢田は、山本氏とガッチリ握手。「昔はジュリー。今はジジーです」とジョークでつかむと「国難というが原発を止めることが一番。山本太郎に一票入れて下さい」。“勝手にしやがれ”ではすまない思いを、こぶしを振り上げながら5分に渡って力説した。

 さすがのジュリー効果を見せつけた。これまでの山本氏の聴衆は「200人程度」(関係者)だが、この日は7・5倍の1500人を集めた。しかし沢田の退場とともに、帰路につく中年女性が続出。千葉市と横浜市から来たという50代女性2人組は「ジュリーを見に来ました。会えてうれしかった。投票できるなら山本さんに入れてあげたいけどね…」と、苦笑いを浮かべた。

 沢田が今年3月に脱原発ソング「F.A.P.P.(フクシマ・アトミック・パワー・プラント)」をリリースしていたことから、山本氏は自身が新党「今はひとり」を立ち上げた今月1日、沢田に出馬を頼もうと初面会。沢田は高齢を理由に立候補こそ断ったが「応援演説に行くよ」と約束し、この日に至った。

 スーパースターの援軍に感激の山本氏は「丸腰の僕のテーマ曲は『ス・ト・リ・ッ・パ・ー』」とニヤリ。同曲の替え歌を披露し、ラストスパートを誓っていた。

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