尼崎死体遺棄事件、男性遺体の身元判明

 兵庫県尼崎市の死体遺棄事件で、別のドラム缶コンクリート詰め事件で起訴された角田(すみだ)美代子被告(64)にごく近い複数の関係者が、県警尼崎東署捜査本部の任意の調べに、殺されたとされる6人のうち数人の殺害や死体遺棄を認めていることが18日、分かった。87歳の女性の遺体が高松市の住宅街に、54歳の男性の遺体が岡山県の瀬戸内海に、それぞれ遺棄されているとみられている。

 同市の住宅で見つかった3遺体のうち男性遺体の身元も判明した。

 捜査本部は18日までに美代子被告周辺の関係者に一斉聴取を開始。6人が暴行などを受けて殺害された可能性もあるとみて、実行犯の特定を急ぐ。任意で聴取した関係者は美代子被告の指示で行動していたとみられ、美代子被告の関与についても慎重に調べている。

 男女7人が行方不明の美代子被告周辺では新たに不明者1人が判明。殺害されたとされるのはうち6人で、いずれも美代子被告の親族のほか、尼崎市や高松市で同居するなどの接点がある。

 捜査本部によると、男性遺体の身元は、美代子被告の義理の娘である角田瑠衣被告(27)の伯父で、高松市の職業不詳谷本隆さん。44年9月生まれで、不明者の身元判明は初。谷本さんの親族らの話では、美代子被告は03年に高松市にある谷本さんの弟夫婦の家に居座るようになった後、谷本さんや瑠衣被告の姉(29)を連れ去った。美代子被告に近い関係者は捜査本部に「03年に殺害された」としている。

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