吉永小百合、7年ぶり濃密ラブシーン

 女優の吉永小百合(67)が3日、都内で主演映画「北のカナリアたち」(11月3日公開)の完成披露会見を行った。

 作中で共演の仲村トオル(47)と熱いキスを交わしている吉永は、7年ぶりとなった濃密なラブシーンに「(撮影後は)余韻があって、不思議な思いにかられていました」と頬を赤らめながら撮影を振り返った。またその存在感と魅力に、共演の俳優からは“公開ラブコール”も殺到した。

 「北の零年」(05年公開)でみせた渡辺謙(52)とのキスシーン以来7年ぶりの熱いラブシーン。吉永は「撮り終えたあとに仲村さんが東京へ帰られたのですが、普段なら『お疲れさまです』とあいさつをするところ、気恥ずかしくて行けなかった。あのシーンの余韻があって、不思議な思いにかられていました」と乙女のような恥じらいがあったことを明かした。

 同作は阪本順治監督(53)が「これまでに見たことのない吉永小百合の表情を引き出す」と宣言し製作したヒューマンサスペンス。北海道の離島を舞台に、吉永演じる分校の教師・はると6人の生徒との20年間の交流が描かれるとともに、夫(柴田恭兵)と、島に赴任してきた警官(仲村)との間で揺れ動くはるの女性としての心情も色濃く描かれる。

 仲村とのキスシーンは当初は全身ショットの予定だったが、阪本監督の意向でアップの映像に変更。大女優の少女のような表情をスクリーンに映し出した阪本監督は「(今までにない)不思議な雰囲気を醸し出すアップのショットは、いくつかあると思います」と自信をのぞかせた。

 生徒役の満島ひかり(26)からは「神々しく美しかった」と憧れのまなざしをむけられた吉永には共演俳優陣からの“再共演ラブコール”も殺到。初共演の柴田が「吉永さんの魅力は1回(の共演)ではとても、とても」と言えば、吉永の父親を演じた里見浩太朗(75)は「次は当然、恋人役で」と熱烈アピールしていた。

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