スギちゃん、ワイルドに仕事復帰
今月1日、テレビ朝日のバラエティー番組収録中に胸椎(つい)を骨折し、全治3カ月の重傷を負ったタレントのスギちゃん(39)が26日、都内の病院を退院後、東京・なかの芸能小劇場で会見した。
上半身に巻いたコルセットを公開したスギちゃんは、入院直後に「終わった。オレの芸人人生は短かったな」と弱気になったことを告白した。それでも、「今後はもっと危険でパワフルなお笑いをやるぜぇ」とワイルドにアピール。夜に同所で行われたお笑いライブに出演し、仕事復帰した。
約1カ月ぶりに、ノースリーブのGジャン姿が帰ってきた。
スギちゃんはこの日午後、都内の病院を退院し、そのまま会見場に足を運んだ。「いろいろお騒がせしましたが、復帰しました。これからもワイルドに攻めていきます」とあいさつすると、報道陣に上半身に着用したコルセットを披露。体内にはボルト3本が埋め込まれているというが、「全然痛みはないし、前かがみと体をひねること以外は普通にできる。医者からは“驚異の回復ぶり”といわれた」と全快をアピールした。
事故は今月1日、バラエティー番組の企画で、約10メートルの高さからプールに飛び込んだ際に起こった。入水した瞬間、腰に激しい痛みが走った。動けなくなったスギちゃんは浮輪で救出され、そのまま千葉県内の病院に緊急入院。胸椎の粉砕骨折で全治3カ月と診断された。
今年3月、R‐1ぐらんぷりで準優勝してブレーク。ブーム絶頂での無情な“退場宣言”に病床で絶望した。「あぁ、終わった。オレの芸人人生は短かったなぁ。絶対に忘れられるなと思った」。また、体を張ってきた肉体派芸人として「今回のことで、危険な企画が行われなくなるのが残念で、せつない」と、今後への影響に責任も感じたという。
それでも、この日はモヤモヤを吹っ切るように「次は15メートルから飛び込むぜぇ。今後も、もっと危険でパワフルでアグレッシブなお笑いをしていくぜぇ」と息巻いた。今秋に控えるベストジーニスト授賞式に話が及ぶと、「私以外に誰がいるんですか!流行語大賞もいただきますよ」と、さらなる猛チャージを誓った。
療養中もブログの更新を続け、“旬”をキープした甲斐(かい)あって、会見にはテレビカメラ11台をはじめ、100人以上の報道陣が集結。所属事務所・サンミュージックの相澤正久社長も同席するVIP待遇だった。これには“来年消えるタレント”No.1といわれた男も「年明けまで行けそうだぜぇ~」とニンマリ。元気を取り戻したワイルド芸人は、まだまだしぶとく生き残りそうだ。
