橋下徹大阪市長(43)率いる地域政党「大阪維新の会」が８日、大阪市内で全体会議を開き、国政進出のため新党「日本維新の会」を結成することを全会一致で決めた。橋下氏が暫定的に代表を務め、次期衆院選を戦う。橋下氏は「政権第１党」を目標に掲げたが、先日の“コスプレ不倫騒動”が選挙戦に影響する可能性にも言及。「ダメならＮＯを突きつけていただきたい」と国民の審判を仰いだ。なお自らの衆院選出馬に関しては否定した。

　ついに“橋下軍団”が大阪から国政進出することを発表した。会場には在京、在阪テレビ局のカメラだけでなく、開かれた政党らしくネット媒体などを含め大小25台のビデオカメラが並び、約２００人の報道陣が殺到。“維新”の勢いを示す格好となった。

　所属議員を集めた全体会議後に会見した橋下氏は、国政進出の理由について「地方で何をやろうとしても法律の壁にぶつかり、永田町や霞ケ関へのお願い行政にはうんざりした」と説明、「明治から続く中央集権体制の根っこにメスを入れたい」と気炎をあげた。

　新設する「日本維新の会」は、大阪に本部を置き、国会議員と地方議員の立場を平等にするのが特徴。大阪市長の橋下氏が暫定代表を務め次期衆院選を戦う。選挙戦では、自身の６年前のクラブホステスとの“コスプレ不倫騒動”がネックなる可能性もあるが、橋下氏は「ダメならＮＯを突きつけていただきたい」と有権者の審判を受ける姿勢を示した。

　自身の国政転身に関しては「大阪都構想を実現する義務がある」「今は妻の元を離れられない。お泊まり厳禁です」と否定。衆院選終了後に行う党の代表選には出馬する意向だが、仮に第１党となった場合の「代表」と「首班指名」が一致しないケースも「問題ない」とした。９日に同市内で新党メンバーを選定する公開討論会を開く。