不倫バレても…橋下市長「辞任しない」

 橋下徹大阪市長(43)は19日、同日発売の週刊文春で女性問題が報じられたことをめぐり、市長を引責辞任する考えはないことを強調した。記者団に辞任の考えを問われ「それはない。選挙で審判を受ける。有権者の判断にお任せする」と述べたもので、市長の任期を満了し、その後の政治活動については有権者の審判を仰ぐ考えを示した。週刊文春ではかつて大阪でホステスをしていた女性が、府知事選出馬前の06~07年に橋下市長と不倫関係だったことを告白。コスプレ好きな性癖なども暴露していた。

 橋下市長に噴出した“コスプレ不倫スキャンダル”は19日、列島に波紋を広げた。

 市長は18日の会見で「知事になる前までは、聖人君子のような生き方をしていたわけではない」などと記事の内容をほぼ認め、「これから家でものすごいペナルティーが待っている」と反省の様子を見せていた。

 この日、記者団質問に答えた橋下市長は、夫人や7人の子供たちとの関係についての質問に「家庭内のこと」と繰り返し、詳しいことは語らなかったが、夫人に関しては「(妻に)『理解してくれ』なんて無理な話で、謝るしかない」と述べ、平謝りしたことを明かした。

 また、市政への影響についても「市職員は非常にやりにくくなる。市民からの信頼が大きく失墜するのは間違いない」とも述べるなど、悪影響を懸念した。

政治活動は継続 だが、引責辞任について問われると「それはない」とキッパリ。「選挙で審判を受ける。有権者の判断にお任せする」と語り、政治活動の継続を明言した。

 市長が代表を務める地域政党「大阪維新の会」は今回の女性問題では国政進出戦略には影響がないことを強調。同会幹事長の松井一郎大阪府知事は「個人の話。特にコメントすることではない」と話したが、橋下市長は「政治団体は応援してもらえるかどうかが全てだ。メンバーに申し訳ない」と述べ、有権者の印象が悪くなったとの認識を示した。

 政界進出前のこととはいえ、有権者に波紋を広げた今回のスキャンダル。妻ある身での“火遊び”の代償は大きかった。

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