韓国男子サッカー選手、五輪憲章違反?

 国際オリンピック委員会(IOC)のマーク・アダムス広報部長は11、カーディフで10に行われたロンドン五輪サッカー男子の3位決定戦、日本‐韓国の試合後に、韓国のMF朴鍾佑選手が竹島(韓国名・独島)領有を主張するメッセージを掲げたとして、調査する方針を示した。また、IOCは、韓国オリンピック委員会に対し、朴選手を同日の表彰式に出席させないことを求めた。

 韓国メディアの電子版などに朴選手が「独島はわれわれの領土」と韓国語で書かれたメッセージを持つ写真が掲載され、インターネット上などで問題視されていた。

 アダムス広報部長は「現段階で言えるのは、五輪と政治を混同しないという原則だけ。政治的な立場を示すのは、五輪の場ではない」と述べ、詳細を把握したいとの考えを示した。

 IOCは五輪憲章で、五輪施設や会場などでの政治的な宣伝活動を禁じている。違反があった場合は、当該選手の失格や資格認定証の取り消しの処分を定めている。

 一方、韓国メディアは「感動のセレモニーだ」などと肯定的に伝え、批判的な報道はほとんど見られなかった。

 このパフォーマンスは韓国内ではあまり報じられていないが、朴選手が紙を掲げている写真を一部メディアが電子版に掲載。韓国紙、毎日経済(電子版)は「勝利が確定した後、紙をさっと掲げて感動のセレモニーを演出した」と称賛した。

 また、各メディアは「立派だぞ朴鍾佑」「日本よ見ているか?」などと手放しで喜ぶネット上の書き込みも紹介した。

 竹島問題を巡っては韓国の李明博(イミョンバク)大統領が10日午後、竹島に上陸した。日本政府が激しく反発するなど日韓関係が大きく悪化しており、朴選手の行為はこの一連の騒動を受けてのものと思われる。

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