舘ひろし、裕次郎さんカバーアルバム発売

 俳優・舘ひろし(62)が故・石原裕次郎さんの楽曲をカバーしたアルバム「HIROSHI TACHI sings YUJIRO」が9月26日に発売されることが7日、分かった。87年の裕次郎さんの死から25年になる今年が、舘のソロデビュー35周年でもあることから実現した。この日、舘は都内でレコーディングを公開。生バンドを従えて「嵐を呼ぶ男」を披露し、「歌っていると、石原さんと会話ができたような気がする」と晴れやかな笑みを浮かべた。

 亡き裕次郎さんの名曲が、今も石原軍団を支える舘の歌声でよみがえる。

 「嵐を呼ぶ男」「夜霧よ今夜も有難う」「わが人生に悔いなし」「ブランデーグラス」‐。

 昭和の歌謡史にさんぜんと輝く大ヒットの数々を世に送り出したスーパースターが死して25年。累計1600万枚(推定)を売り上げた珠玉の10曲を、ソロ35周年の節目を迎えた舘が歌い継ぐ。

 「♪おいらはドラマー」。生バンドを従えた舘は、気持ちよさそうに「嵐を‐」をパフォーマンスした。レコーディングは05年に発売したシングル「貴女と…」以来7年ぶり。歌い終わった瞬間、「いいねー」と白い歯がこぼれた。舘のアイデアで「この野郎、かかって来い‐」というセリフ部分は、裕次郎さんのオリジナル音声を使用した。10年に出演した「キリン 本格〈辛口麦〉」のCMでも披露した楽曲だが、時空を超えたコラボは格別だった。

 今回の企画が決まると、裕次郎さんの歌をじっくり聴き込んだ。時には歌詞を勝手に変えたり、楽譜通りではない自由な歌い方をしており、舌を巻くこともしばしばだった。過去には裕次郎さんから直接、「二人の世界」(65年)の歌い方を聞いたこともある。

 「『1番は声を張って、2番はファルセット(裏声)なんだよ』って言うんですが、できないですよ。僕の歌を聴いたら『ヘタだな』って言われますよ」。ささやくような歌い方もまねてみたが、音程がうまく取れずあきらめたという。

 裕次郎さんに感謝しながら、曲と向き合っている。この日も脳裏に在りし日の姿が浮かんだ。「歌っていると石原さんと会話した気がしますね」。天から見守ってくれた“ボス”は優しく微笑んでいた。

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