朝ドラヒロイン、会見でずっこけた

 NHKは26日、来年4月からスタートする朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のヒロインに、女優の能年玲奈(19)を起用すると発表した。高校進学を機に兵庫県の田舎町から上京したという美少女はヒロインに引っ掛け「兵庫の星になる」と宣言。ユニークな発言で笑わせた会見後には、階段から転倒するハプニングもあったが、朝ドラのヒロインらしい、さわやかな笑顔を見せた。

 ニューヒロインは、アクシデントにも動じることはなかった。2段しかない階段を踏み外し、思わず「キャー」と悲鳴を上げた。すぐさま関係者が慌てて駆け寄ったが、本人はまばゆい笑顔で対応。写真撮影で再び登壇した際には、「もう転ばないぞ!」と言わんばかりに両手でバランスを取り、ゆっくり歩を進めるおちゃめな“芝居”で笑いを誘った。

 周囲を和ませるほんわか美少女は、1953人応募のオーディションを勝ち抜いた。ドラマ初主演が国民的ドラマとなった能年は「興奮で鼻息が荒くて、その勢いで空に飛べちゃうんじゃないか」と独特な表現で喜んだ。脚本を手掛ける宮藤官九郎氏(42)のファンといい、「『宮藤さんの作品に出たい』と(映画の)スクリーン越しに“電波”を送ってました」と積年の思いが届いた?ことに笑顔を見せた。

 朗報は会見前日に関係者から告げられたという。自身の合格が一目でわかる会見用の資料を手渡されたが、本人は合格を告げるサプライズとは気付かず、「ヒロイン決定!能年玲奈」とマジメに資料を読み続けた。しびれを切らした関係者から「いや、合格です」と明かされようやく歓喜に沸いたという。

 「フレッシュさと不器用さ」が起用理由となった能年は父と妹が阪神ファンで、「鹿が横切る」という兵庫県の田舎町出身。ドラマでは、北三陸の田舎町で海女さんを目指し、地元アイドルとして成長するヒロイン・天野アキを演じる。10月中旬のクランクインを前に能年は「兵庫の星になれるよう頑張っていきたい」。“あまちゃん”のように地元のスターを目指し奮闘することを誓った。

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