米倉涼子が感涙ブロードウェーデビュー

 女優・米倉涼子(36)が主演するブロードウェーミュージカル「CHICAGO」が11日(現地時間10日)、米・ニューヨークのアンバサダー劇場で初上演された。日本人女優がブロードウェーミュージカルに主演するのは、1958年に故ナンシー梅木さんが「フラワー・ドラム・ソング」で東洋人の役を演じて以来、54年ぶり。欧米人の役で出演するのは史上初めてで「『CHICAGO』はMy life(私の人生)」と語る夢舞台に、米倉は感激の涙をこぼした。

 ブロードウェーの夢舞台。カーテンコールで満員の観客、1100人のスタンディング・オベーションを浴びた米倉は、涙ながらに「ありがとう、しか出てきません」と言葉を振り絞った。

 「『シカゴ』をやるために生まれて来たのでは」と語るほど、作品に魅了された米倉。08年に日本版初演で主演の座を射止めてから「いつかNYの舞台に立ちたい」と鍛錬とアピールを重ねてきた。それが実を結び、米公演が決定したのが3月。5月下旬にはレッスンのため現地入りした。

 歌、踊り、演技はすでに米国の製作チームにも認められるレベルだったが、課題は全編英語のセリフ。ネーティブ並みの発音を身につけるため、昨年4月から本格的なレッスンを開始。現地入り以降は日本のスタッフとも英語での会話を徹底し、セリフ一言一言からすべて洗い直したという。

 「皆さんには伝わらないほど、苦労したと思います」と笑って振り返ったが、舞台で躍動したのは流れるような英語を操る女囚ロキシー・ハート。多彩な表情と声色豊かなセリフ回しで笑いを誘うシーンも数多くあり、さらに一部では意図的に日本語を使用して驚かせた。相手役のアムラ=フェイ・ライトは「彼女は英語で演じたのは初めてなんですよ」と観客に向けてアピール。仲間の賛辞に思わず涙を流し「ええ、とても大変だったわ」と照れ笑いした。

 ブロードウェーの歴史に名を刻み、「記念日になるかもしれないけど今日で終わりじゃないし、私にとって初めて(の出来事)というだけ」といたって冷静。関係者によると、ハリウッドからも映画出演の依頼がすでに数件舞い込んでいるという。将来的には米を拠点に?との問われると「I hope(そうね)!いつでもチャレンジはしていたいです」と笑顔を振りまいた。

 なお、8月30日から東京・赤坂ACTシアターで米倉主演の“凱旋公演”が決定している。

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