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米国事情「カレッジゴルファー」=1=

 日本にいるジュニアゴルファーが“アメリカのカレッジゴルファー”になりたい!というよりアメリカに来てカレッジに入りゴルフ部に入ろう!などと、とんでもない思い違いをしている人99%。そして最近このようなゴルファーがボチボチと増えてきています。

 確かに、20年前からサンディエゴにもプロを目指したゴルファーがやって来て、英語を学びたくなくてもビザの関係で語学学校の生徒となり、午後はゴルフ場で自主練と、コースをぐるぐるぐるぐるラウンドします。

 そうして、3~4年間ゴルフ三昧してみても、ローカルのミニツアーでトップを取るわけでもなく、ほとんどの日本人選手はなぜか同じ位置に固まっていました。しかも下から25%くらいの場所。

 同じ位置にいるのは、飛距離もスイング理論も、寄せ、パットも日本で同じことをやってきたから。練習方法も同じだったはず。あとは一年中、気候の良いサンディエゴでできるだけラウンドして上手くなれば良い!といまだに思っている人が多いはず。でも、そうはならないのですよ、それだけでは!

 ツアープロになりたいけれどなれる保証は全くなく、努力だけではなれないこともあるわけです。それなら、アメリカの学校に行き、大学も卒業し、ゴルフも鍛える-と、これなら素晴らしいことだと思うし、私も生徒に「ゴルフで生活できない場合も考えておく必要がある」と勧めています。現在、数名が頑張りながらアメリカの学校に通いながらゴルフの特訓を受けています。大変な挑戦ですが、必ず人生の中で役に立つ経験をしていると思っています。

 前述した語学学校に行きながらゴルフ三昧の日々を送った以前とは少し様変わりしてきたのでしょうか?日本にいてカレッジゴルファーになることを考えている人へ、英語を勉強するのではなく、英語で勉強すること!の大きな違い。

 アメリカに来る前に気合を入れて英語を勉強すること。TOEFL60以上は最低条件。コミュニティーカレッジでもです。特別やさしいコミュニティーカレッジで日本の英検A2でも良いところもある。ただし、コミュニティーカレッジにゴルフ部があるのを確かめること。

 あなたがアメリカのニュースを見ていたとします。まず、これが理解できないと、授業にはついていけないのですから。先生の話を聞きながら授業を受け、本を読みエッセイを書くのです。外国人が日本の学校に来てあなたと同じクラスで授業を聞いたとします。これも大変でしょう。普通の会話ができるのと、英語で勉強することの違いを十分に理解すること。

 ゴルフの腕をかなり磨いておく。ハンディ0前後。大学のゴルフ部員は平均10人。1年~4年生合わせてです。試合には5人が出場するので10人なのです。選抜された生徒だけですし、毎年新部員は1~2人、あるいはない年もあります。日本のゴルフ部のように希望すれば誰でも入れて50人もいるのとは全く違うのです。

 大学ゴルフ部で腕を磨くのではなく、既に技術を持ってローカルアマの試合などに出て成績を残すことがコーチへの自分の売り込みとなるのです。コーチには世界中、全米中から希望者がメールなどで自分を売り込みます。昨年、全米アマ優勝者を出したSDSUのコーチは100通くらいメールが来ると言っていました。ハンディ0のゴルファーもごろごろいるのがアメリカです。

 ゴルフの腕だけではなく、勉強もかなり厳しく悪いことができない仕組みになっています。それが National Collegiate Athletic Association=NCAA。いろいろなスポーツ選手権でこの文字を見たことがあると思います。

 (USLPGAインストラクター・今井貞美)

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