名神竜王カントリー倶楽部【大畑大介のトライ!名コース難ホール!!】
関西の名門コースにラグビー界のレジェンド、大畑大介さんが挑戦するデイリー×GDOのコラボ企画もいよいよ最終回。トリを飾ったのは昨年開場50周年を迎えた、滋賀県甲賀市の「名神竜王カントリー倶楽部」だ。広大な丘陵地に広がる雄大な18ホールは、「龍神」が奉られた伝説のコースでもある。ベストスコア82の大畑さん。果たして〝有終の美〟を飾ることができたのか-。
今年6月から始まり、関西各地の名門コースをめぐってきた企画も今回が最終回。名神高速・竜王ICから約15分の名神竜王CCを訪れた大畑さんは、クラブハウス前に広がる雄大なコースに「池と緑のコントラストが美しいですね」と思わず感嘆の声を上げた。スタート前、練習グリーンに向かうと、目に飛び込んできたのは龍神のモニュメントだった。
佐々木賢二副支配人が「このコースは龍神様が宿っているんです」と教えてくれた。18番グリーンの手前に広がる約2万平方メートルの広大な安養坊池には、その昔、全国の竜王を束ねる青天大竜王が水を飲むために舞い降りたという伝説が残っている。ゴルフ場建設の際には10番ティーイングエリアのそばに社を建てて龍神を奉るとともに、現在も年に一度「青天竜王祭」が行われている。
「ほう、そんな逸話があるんですか。だから名神竜王という名前なんですね」と興味深げに聞いていた大畑さん。早速、社に向かい、「いいプレーができますように。(安養坊)池にも入りませんように」と手を合わせた。出だし10番パー5。龍神様のご加護があったのか、いきなり270ヤードをかっ飛ばす会心のドライバーショットで快調なスタートを切った。
13番パー4はグリーン手前に広がる池と赤い橋が印象的なホール。ティーショットは約250ヤードで池に入るため、ティーを低めにセットしてコントロールショットを放ったが左ラフへ。池越えとなった2打目はアゲンストの風に押し戻され、池につかまった。「コースの罠にハマってしまった」。まさかのダブルボギーに天を仰いだ。
14番は左ドッグレッグのパー4。ロングヒッターは左サイドの林越えでワンオンも狙えるが、この日は逆風が吹いており、大畑さんはきっちり刻んで手堅くパーとした。続く15番は568ヤードの真っすぐなロングホール。しかし、1打目、2打目とミスして「力んでしまった」と悔しそう。なんとか4オン2パットのボギーで切り抜けた。
そして迎えた名物ホールの18番パー4。ティーイングエリアに立つと、目の前には龍神様が宿っている安養坊池が広がる。ティーショットは池の左サイドのフェアウエーに置き、池越えの2打目でグリーンを狙っていくのが攻略ルートだ。大畑さんは「フェードボールで攻めていく」と宣言してドライバーを振り抜いた。しかし、龍神様に呼び寄せられたのか、ボールはやや右に飛び出し、280ヤード先で大きな水しぶきが上がった。
結局、最後は無念のボギー締め。それでも池を恐れることなく、果敢に勝負に挑んだ大畑さんは「池に入れるのもゴルフの醍醐味じゃないですか!」と笑い飛ばした。その表情は現役時代、トライを挙げた時のように晴れやかでもあった。
「どのホールもフェアウエーは広くてフラットで伸び伸びと打てるので、一見すると簡単そうに見えるけど、グリーンは小さいし、グリーン周りも砲台になっているホールが多いので、決して易しくはない。グリーンに近づけば近づくほど難しくなっていくイメージ。とても戦略性の富んだコースだと感じました」。池につかまった18番には「最後の最後まで緊張感があって気が抜けないホールでした。次に来たときは、しっかり龍神様に借りを返したい」とリベンジを誓っていた。
【グルメ】
名神竜王CCは食事でも舌の肥えたプレーヤーを満足させてくれる。「近江牛焼肉定食」は食欲の秋にぴったり。最高級の近江牛120グラムのステーキ肉に、焼き野菜、ご飯、みそ汁、漬物が付いている。大畑さんも「ゴルフ場でこんないいお肉を出したらダメですよ(笑い)」と驚きながらも箸が止まらない。
続いて登場したのが名物の「火山焼き定食」だ。山盛りの和牛と野菜を火山に見立てたスタミナ満点のメニュー。「焼き肉とすき焼きの中間みたいな感じ。これはおいしい!」。ご飯と生卵のほかに、ミニうどんが付いており、「締めはうどんを入れて卵とじにしてもいいですね。いろんなバリエーションの味が楽しめる」としっかり完食。「ゴルフして、こんないいお肉を食べて…。ぜいたく過ぎる1日です」と目尻を下げた。
【所在地】
名神竜王カントリー倶楽部
住所:〒528-0065 滋賀県甲賀市水口町春日1616
TEL: 0748-62-4387
TEL: 0748-62-7906
予約はコチラ→名神竜王カントリー倶楽部
