山下美夢有 国内メジャー3冠達成 吉沢とのプレーオフ制した!4位から貫録の逆転星 母の出身・開催地の石川へ「何か贈りたい」
「女子ゴルフ・ソニー日本女子プロ選手権・最終日」(13日、片山津GC白山C=パー72)
4位から出た山下美夢有(25)=花王=が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算9アンダーで並んだ吉沢柚月(22)=三菱電機=とのプレーオフを制し、大会初優勝を果たした。国内メジャー通算4勝目。日本ツアーは2024年11月の大王製紙エリエール・レディース以来、2年ぶりの14勝目を挙げた。
女王・山下の貫禄の勝利だ。プレーオフ1ホール目で決着をつけた。18番パー4。4打目を寄せきれなかった吉沢に対して、6メートルのバーディーパットを“OK”につけ、タップイン。石川のギャラリーに笑顔を振りまいた。
首位と2打差でスタート。8番でバーディーを奪うと、9番パー5でもバーディー。15番のボギーでいったん後退も、直後にバーディーを奪い返した。ティーショットを右ラフに入れた正規の18番は、残り88ヤードをピン下にピタリとつけてパーセーブ。「あれが大きかった」と、逆転Vの要因に挙げた。
国内メジャーは2022年ワールド・サロンパス杯、ツアー選手権リコー杯(22、23年)に次ぐ4勝目。18年の申ジエ以来11人目の3冠達成者になった。残すは10月の日本女子オープン選手権のみで、08年にワールド・サロンパス杯がメジャー昇格して以降、だれも達成していない4冠に“王手”をかけた。
「すごい取りたいタイトルだった」と、思いは大会前から強かった。開催地の石川県は母・有貴さんの出身地で、親戚も多く詰めかけていた。能登半島地震や豪雨被害に遭った「大好きな」石川に「勝って、何かを贈りたい」と、有貴さんにチャリティーの意思を示してもいた。
「声援がすごかった」という日本のギャラリーの後押しを再認識できた4日間でもあった。そこへ再び、プレーで感謝を伝えたい。上位9人中、5人が米ツアー勢。そのトップで存在感を示した山下が、ここからも国内外で勝利を重ねていく。
◆山下美夢有(やました・みゆう)2001年8月2日、大阪府寝屋川市出身。5歳からゴルフを始め、大阪桐蔭高に進学した。17年に関西高校ゴルフ選手権優勝。19年にプロテストに合格した。22、23年に年間女王に輝いた。24年までに国内ツアーで13勝を重ね、25年から米ツアーに参戦。同年のメジャー・AIG全英女子オープンを制した。150センチ、52キロ。
